近年、注目が集まっている電子書籍の自費出版。ここでは、電子書籍の自費出版についての基礎知識をご紹介します。自費出版をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
本を出版する方法には、大きく分けて3つの方法があります。著者が本の制作・出版に必要な費用を全て負担する「自費出版」、出版社が出版費用を負担する「商業出版」、著者と出版社がお互いに出版費用を負担する「共同出版」です。
「商業出版」や「共同出版」では、出版社が費用を負担してくれる一方、企画は何よりも「売れること」が優先。このため、採算が取れない個人出版や法人出版が採用される見込みはほとんどありません。
その点、自費出版は、出版社の意向に左右されることなく、自由に出したい本を出すことができます。特に電子書籍は紙の書籍に比べてコストを抑えて出版できるため、近年、自費出版をする方が増えています。
電子書籍の自費出版には、印刷代や製本代などの費用がかからず低コストで出版できる、紙の書籍のように在庫を抱えなくて良い、出版社の意向に左右されず、好きな内容の本を出版できる、などさまざまなメリットがあります。
一方で、ネット上でしか販売できない・販売の場が限られる、紙の書籍ほど装丁にこだわれず、感動を与えにくい、などのデメリットも。
気軽に出版できる分、本の内容や構成、表紙デザインのクオリティが低い場合も多く、ビジネス本や体験談といった特定のジャンル以外は売れにくい点もデメリットでしょう。
自費出版した電子書籍は、利用者数の多いプラットフォームで販売するのがおすすめです。ここでは、電子書籍の出版・販売ができる媒体をご紹介します。
Amazonが運営している「Kindle」向けの電子書籍を販売するコンテンツ配信プラットフォームです。世界的に知名度が高く、読者が多いのが特徴です。文章がメインの一般書はもちろん、写真集やイラスト集、漫画、料理本など、自由にコンテンツを販売することができます。
Kindle direct publishing(KDP)にログインした上で登録を行い、出版を申請。審査を通過すれば、全世界のKindleストアで書籍が販売されます。
楽天koboは、楽天グループが展開している電子書籍ストアです。多彩なジャンルを扱っており、Kindleの次に多い利用者数を誇っています。
電子書籍を出版する際は、出版の手続きや管理が行えるオンラインシステム「楽天koboライティングライフ」から手続きを行います。ロイヤリティは45%〜70%。本の本体価格によって異なります。他の電子書籍ストアとの併用も可能なので、複数の販路を持ちたい方におすすめです。
Google Play Booksは、Googleが運営する電子書籍デジタル配信サービスです。出版する際は、あらかじめ出版したい旨を申し込みフォームから申請しなくてはなりません。思い立ったその日にいきなり登録はできないので要注意です。
ロイヤリティは52%か70%。世界中で書籍を販売できるなどさまざまなメリットがありますが、ロイヤリティや支払い基準額などに条件があるのでよく確認しましょう。
Apple Booksは、Apple製品に標準装備されているアプリです。iPhoneやiPadなどAppleのデバイスで使用することができます。
電子書籍出版は誰でも無料で行えますが、読者はApple製品ユーザーだけに限られています。動画やプログラムなどマルチメディア機能が利用できる点は魅力的。ただし、手続きにはMacが必要な上、EIN(米国法人番号)を取得・提出しなくてはならないので注意が必要です。
電子書籍の自費出版には、さまざまなメリット・デメリットがあります。利用できるサービスも多種多様なので、ニーズに合わせて選んでみてください。
「本の内容や構成、表紙デザインなどクオリティにこだわりたい」「自分に合った媒体を教えて欲しい」といった方は、電子書籍出版代行会社に任せるのがおすすめです。代行会社なら、経験とノウハウをもとに、適切な出版のサポートを行ってくれます。
こちらのページでは、Kindle出版のおすすめ代行会社を紹介しています。Kindle出版を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
ここでは、Kindle出版に対応し、出版実績も豊富な電子書籍出版の代行会社を厳選。その中で「ブランディングや集客力を上げたい」「編集のプロと質にこだわりたい」「安さや納品スピードを重視したい」といった目的・タイプ別におすすめの会社を紹介します。
ブランディング・
集客アップに活用できる
電子書籍を出版するなら
編集のプロと
質にこだわり抜いた
電子書籍を出版するなら
【選出理由】「電子書籍出版 代行」とGoogle検索し、上位表示された代行会社20社のうち、Kindle出版実績(100冊以上)を公式HP上で公表している会社5社をピックアップ。その中で公式HPで確認できる情報をもとに、以下の条件で3社を選定しています。(2023年6月8日調査時点)
■ブランディング・集客アップに活用できる書籍=DIYマーケティングラボ(プロデュースやブランディングへの対応範囲が最も広く、LINEなどの集客システム構築まで対応してくれるため)
■編集のプロと質にこだわり抜いた書籍=幻冬舎ルネッサンス(紙媒体を含めたミリオンセラーの実績が最も豊富で、専任の同社編集担当者がつくサービスを提供しているため)
■低コスト・納品スピードを重視した書籍=電子書籍出版代行サービス(代行料金が最も安く、出版までのスピードも最も短期だったため)